刻印を持つ古の巫女


聞こえる音は歩いて木を踏む音と風によって揺れる木々の音だけ。

風が吹けば吹くほど音は大きくなる。




何か不気味だな…。
早く帰りたい。




「ギャーッ!」




えっ、い今のは何!?




「っ、やっぱ何かいるな。」




「い、いるって!」




「行くぞ紗良。」




ズルズルと私の腕を引く炎君。




嫌~
私は行きたくない!



< 113 / 280 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop