刻印を持つ古の巫女
「…仕事?私に?」
『あぁ。依頼者ができれば女性の方がいいんだと。
だから早く帰ってこい。
いいな。』
「うん、分かった。」
仕事って祈祷の事だよね?
私に仕事…
私に…
…やったーっ!!
ついに、ついに私にも祈祷の仕事が!
利來と白君にばいばいと言って急いで家に帰った。
石段をダッシュで登り引戸を開く。
「ただいま!
お父さん!私に仕事って本当!?」
ぜぇぜぇと息を漏らしながらお父さんに聞くと
「あぁ、今から行くから早く準備をしなさい。」
「うん!」