刻印を持つ古の巫女
「!利來!利來!
炎君、利來に何があったの!?」
「紗良、落ち着け。
こいつの治療が先だ。」
「う、うん。」
急いで利來を運び治療する。
っ、利來の気と感じたことないぐらいに弱まっている。
このままだと利來が…利來が…。
「紗良!」
分かってる。
利來に気を分けないと。
右手だ印を組みもう片手を利來の胸に置く。
死なないで。
利來!死なないで!
……ドクン…ドクン…
心拍数が戻って来た。