オタク少女×ヤンキー男子
ペットのしつけ



私は準備室を出た…


出たら準備室の前に…










カイくんがいた…


「何してるの?」


「いっ、いや…何も。」


もしかして…
顔がカァーと熱くなった


「あっ、あれは…。その…。」


「事故…だよな?」


やっぱり見たんだ…


「どこから見てたの…?」

「最初から…」


どうしよ…どうしよ…


「あっ、あれはね…。事故だよ…。うん。事故…」


うまく話せない…


「杏樹ちゃんと拳ってそういう関係?」


「ちっ、違うに決まってるでしょ…」


そういう風に見える!?
だって無理やりだよー!?


「…良かった」


えっ!?って顔をしてると…

「あ、やっぱ何でもない。」


「…そっ、そう…」


何だ…
何でもないんだ…


「今日、一緒に帰れる?」

「んー。わかんない…」


「先約ある…?」


「ないよ…。どーして?」

「拳と一緒に帰る約束したのかと…」


何で拳ー!?


「なっ、何でアノ人と…!」


「約束してないの?」






「してる訳なーーい!」


「そう。じゃあ今日、教室まで迎えに行くから。逃げないよーに!」


「う…ん。」


情けない…
1人で帰りたい気分だったのに…
断れなかった…





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