オタク少女×ヤンキー男子
危機!?



着いた所は
準備室…


「入れ。」


「はっ、はい…。」


私は恐る恐る部屋に
入った…



ー…カチャ


高梨拳が鍵を閉めた…


…鍵を閉めた!?
ってことは逃げれない!?



「なっ、何の用でしょーか?」


「…別に。」



何の用もないなら
帰らせてくださーい!!


「…帰ってもいいですか?」


「無理。」


ですよねーー。
あなたが連れて来たんですから…私を…



「用もないなら…」


「おい。お前。今日から俺の女になれ。」


「…はい?」


用もないなら帰らせてくださいって言おうとしたら突然…



俺の・女に・なれ?


ナニイッテルンデスカ?


これは夢…?
幻…?


「…あのー。もう一度言って頂けますか?」


「…俺の女になれ。」


聞き間違いじゃ無かったんだーー


どうしよ。
私、2次元にばっかり夢中だったからこういうの
分かんない!!


「…ごめんなさい。私…」

「却下。お前に断る権利ないよな?」


「で、でも…。」


無理だってー!!
私が愛するのは
2次元だけだもーん!


「俺がお前を呼んだらすぐに来い。…でなきゃどうなるかわかるよな?」


と言いながら私の携帯を
取った。


「これ俺のアド。呼んだらすぐに来いよ。」


勝手にしないでよー!


「ちょっ!」


待って…とも
言えないまま
どこかへ行って
しまった…。


何なの…あの人。
意味分かんないよ…



私は1人、準備室に
取り残された…
私の携帯に入った
アドレス…


''高梨拳 ken×××@×…''



高梨…拳…
何者なのか、何をしたいのかもわからない…



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