オタク少女×ヤンキー男子


準備室から出た私は
帰る途中で先生に
止められた


「上澤。ちょっと頼みがあるんだがいいか?」


嫌だけど今出たらまた
いるかもしれないから…


「いいですよ。」


「そうか。じゃあ、今日中にプリントまとめておいてくれ。」


どっさりプリントを
渡された…







重い…


「分かりました。」


私は1人、準備室に戻り
作業を始めた


パチン、パチンっと
ホッチキスを止める
音だけが教室に
響き渡る


外ではクラブの子達が
叫ぶ声…










気づかなかった…
あの人と2人でいる時は
そんな事…

クラブの子達が叫ぶ声
なんて聞こえなかった…







私は作業を終わりプリントを職員室へ届けて校舎を出た


疲れたから下を向いて
歩いた…


「杏樹ちゃん!」


遠くから声が聞こえて
ハッと見ると
知らない人が叫んでいた


隣には…高梨拳…


目があったけど
すぐ逸らした


見たくない…


走って来た人がいた…
知らない人…
高梨くんの友達らしい


「初めまして!俺は椿海。カイって呼んでな!」


握手を求められた


「よっ、宜しくー」


仕方なく握手した…
高梨くんが後ろから
走って来てた






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