*小さな光*−幸せな未来へ−
「考えれば考えるほど、怖くなるの…。だから…だから、早く…」
すると、律はあたしの手を優しく握りしめた。
「愛。それが、逃げてるってことだよ。」
「え…??」
「ちゃんと向き合おうよ…。逃げずに…。」
あたしは…
あたしは…
「逃げてなんかない…。」
「愛…。」
「あたしは逃げてなんかない!!十分闘ったじゃない!!あと、どれくらいがんばればいいのよ!!」
あたしは、律の手を振り払い、屋上を飛び出した。