*小さな光*−幸せな未来へ−
そのあとの律の言葉を聞くのが怖かった。
聞きたくない…
それでも、聞きたいと思うほうが強くて…
あたしは、律の次の言葉を待った。
「愛はいじめのこととか、今まであったつらいことに向き合っていると思っているだけで、本当は向き合ってないんだ。」
今のあたしには全く理解できなかった。
「どういうことなの??」
「愛はさ、つらかった出来事、うつ病になった原因…。考えたことある??」
「考えたことあるわよ。てか、そればかり頭に浮かんでくるの…。嫌なの…。忘れたいの…。」
あたしの本音が次から次へと溢れてくる。
でも、律はそれをこぼさずに全部聞き取ってくれた。