狼君と、お嬢様♪




 ひょいっとお姫様だっこをして、軽く

 ガードたちの頭を踏んずけてドアの外

 へ逃げる。



「ど、どうして―...」



「だってお前、逃げ出して来たんだろ?

 嫌なら、逃げちまえよ。そんなとこ!」


 
 ダダダダッとビルの中を走る。




「そうそう。嫌なら素直にいやって言え

 ればそれでいいんだよ」




 なっ!設楽、いつのまにっ!!




 いつの間にか合流していた設楽と同時

 に、フッと笑った。

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