狼君と、お嬢様♪




 なんで、泣いてんだよ...。




 がばっと明を抱きしめた。




「泣くな」



「だ、だって...ぐす...ひっく...」




 頼むから...。



「お前が泣いてるとこ見んのは、辛い」



「え...」




「今さっきのは...あいつがが俺の匂いを

 嗅いでただけだ。ほんとに」


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