狼君と、お嬢様♪




 抱きついているところをばっちり

 明に見られてしまった。



「ご、ごめんなさいっ!」



 
「あ、待てっ!すみません。俺はこれで」



「あ、はい~....」




 なんか絶対勘違いしてるぞあいつ!!

 ってか、なんでこんなにも焦ってんだ?



「待てって!!」



「いや!来ないでくださいっ!」



 がしっと手を掴んで振り返らせると
 
 彼女は泣いていた。

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