Light of hope Ⅰ【完】
「朔、いくら?」
自分の分を払おうと財布を取り出す。
「要らないよ、払っておくから」
「ダメだよ、教えて?」
それに苦笑いを浮かべた朔は、何故か蓮に視線を送る。
「要らねぇ、奢られてろ」
朔に聞いたのに……。
渋面を作り、抗議の視線を送る。
「そんな顔してるとブサイクになる……ほら、帰るぞ」
………ブサイク?酷くないか?
可愛くないことは重々承知しているけど、仮にも乙女の私に向かってブサイクはないでしょ…。