In the warm rain【Brack☆Jack3】
 昼間襲ってきた男が言った『明日になればわかる』という言葉。


「日付が変わった途端にこれなのォ?」

「ミサト! キリがねェ、一旦ここから出るぞ!」


 あとからあとから湧いてくる敵に、レンはそう声をかけてきた。

 わかった、と返事をして、ミサトはレイを抱き起こす。


「ごめんねレイ、今日の仕事は終わりってことで」

「…わかりました」

「あたしから離れないで。外に出るよ」


 ミサトは邪魔な男の鳩尾に一発、拳を繰り出す。

 その後ろから、もう一人の男がレイの肩を掴む。

 レイは身をよじってその手を逃れ、ミサトの蹴りで動けなくなる。


「エイジ、レン!」


 店のドアに辿り着き、ミサトは振り返った。
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