In the warm rain【Brack☆Jack3】
「いいじゃねェか。どうせいつかは言わなきゃならねェんだろうしよ」

「…だな」


 観念したように、エイジはナイフとフォークを置いた。


「レイは、俺たちの昔の仕事仲間だったんだよ」

「昔の?」

「あァ。俺たちが、まだ組織にいた頃の話だ」


 そこまで聞いて、ユイは眉をひそめた。

 エイジとレンが所属していた、世界的に暗躍する組織“ウー・イー・シー”。

 それを率いていたのは、ユイの実の祖父であるハクという人物だった。

 今はもうその組織を抜けてはいるが、エイジもレンも、そしてミサトも、少なからず組織によって精神的に追 い詰められ、苦しめられていたのは確かだった。
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