In the warm rain【Brack☆Jack3】
「それにしても、このままじゃラチあかないもんねぇ…」


 レイもつられて立ち止まり、ミサトを振り返る。


「もうちょっと頭を使わないと…」


 う~む、と考え込んでいるミサト。

 レイは苦笑する。


「何もこんな場所で考え込まなくても…」


 その時、ミサトははっとして顔を上げる。

 同時に、その手はレイの腕を掴んで引きずり倒していた。


「…っ…!」


 レイの左肩のシャツが破け、微かに血がにじむ。


「狙撃!?」


 レイ本人も、自分が撃たれたとことを理解するのが一瞬遅れる。
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