すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
弟の頼み
何だか疲れた食事だった。

「お疲れ様でした」


竜哉は早々と3人から離れて、駅の方へと向かっていった。


「雪菜ちゃんと早織ちゃん、少し飲んでいかない?」


速水が誘うが、雪菜は帰りたかった。


ブーブー


カバンの中で着信を知らせる携帯が揺れる。


「ちょっとごめんなさい」


雪菜は2人から少し離れてから、出た。


弟の祥吾からだった。


「はい?なに?」


「姉ちゃん、助けて!」
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