詩集


『とけい』

時を刻む 数字の羅列
秒針の音が心地よく
心臓の奥まで届くころ

その長針はてっぺんに
短針を待ち、望んでる

一日に二回だけ
一番上ですれ違う

 短く長い六十秒の間に
  それらは何を思うのか
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