らぶ・みー 
世に言う「不倫にハマる」って、こういうことなんだろう。

許されない道を選び、自覚もないまま、深い深い所まで堕ちていく。

自分とは縁のない話だと思っていたのに、気がつけば、どっぷり嵌っている。

それでも愛しているから、そこには後悔なんて微塵もない。

これは遊びじゃなくて、本気の恋だから。

どうあがいても「浮気」で「不倫」だと、わかってはいるけど.......



その日は、帰らなくてはならない時間ギリギリまで、ベットの上にいた。

子供の下校時間に合わせて帰るのが、いかにも「不倫」な感じで切なくなる。

帰り際、駐車場に車を停めたまま、別れを惜しむようにキスをした後、少しの間、手を握り合って話をしていた。

すると、ロビーへと続く自動ドアが開いて、驚くような人物が出てきた。
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