らぶ・みー 
広大な公園には、潮の香りがする風が吹いている。

平日の午前中だからか、人も少なく、マラソンをする人や、親子連れがまばらにいる程度だ。

のんびりとした空気が流れる公園を、手をつないで散歩した後、海沿いの展望デッキに登った。

雲一つない青空の下、向こう岸にはシンデレラ城が見えている。



「ねぇ、左手貸して。」

「え?」



彼は私の左手を取ると、ジャケットのポケットから何かを取り出した。

グーで握ったままの手の中に何が入っているのか気になって、じーっと見てしまう。

すると、突然、彼が驚いたような声をあげた。



「あっ、見て!ほら、すごいよ。ディズニーランドの方。」

「何?どうしたの?」
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