らぶ・みー 

「何でそんなこと言うの?.....もう遅いよ。」

「.....雪乃?」

「もうとっくに本気で愛しちゃってる。愛してるから、苦しいんじゃない。私じゃ、泰樹を幸せにしてあげられない.....。」

「.......。」

「私が愛してるのは泰樹なの。だから、どうしたらいいかわからない.....。」



泣きじゃくる私を、彼は頭から抱えこむように、そっと包んでくれた。

彼の腕の中がどこよりも安心できるようになってしまった私の興奮を抑えるには、これが一番ふさわしい方法だったと思う。

私が落ち着きを取り戻すまでの間、切ない目をして、彼はずっと黙っていた。



きっと私と同じ気持ちでいるのだと思う。

苦しいから、不安だから.......

離れるのが怖い。

どうしても離れられない。



どんなに愛し合っていても、ただ寄り添うことしかできないのに。

やりきれない思いが募るだけなのに.......
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