らぶ・みー 
そのメールはグループメールになっていて、15分後に亜矢ちゃんからも「行くよ」と返信が来た。

内容的に旦那さんの話に間違いないだろう。

昨日、会ってたのがバレちゃったのかな?

笑顔で手を振っていた益田さんが脳裏によぎる。

自分のことではないのに、もうドキドキが止まらない.......



10時半過ぎに、この前ランチをしたベーカリーレストランのパンをたくさん抱えた美保ちゃんが、チャイムを鳴らした。

すぐ後に、亜矢ちゃんがスイスミスのホットチョコレートとキャンベルのクラムチャウダーのスープ缶を持って来てくれたので、ランチをしながら、ゆっくり話を聞くことにした。



美保ちゃんはいつもニコニコしていて元気な人なのに、今日は明らかに落胆した様子だった。

ただならぬ雰囲気に亜矢ちゃんも気付いたのか、スープの美味しそうな匂いが漂う中、黙ったままでいる。
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