らぶ・みー 
ふざけて笑い合いながらも、少し胸が痛む。

甘い響きが並ぶ彼の言葉の中に、目を反らすことができない現実が顔を出す。

いつまでも夢心地でいる訳にはいかないのだ。

自分の時間すら思うように作れない私が、彼の為に何をしてあげられるのだろう.......



「車で家まで迎えに行ってもいいんだけど、それはさすがにマズイ?」

「え?あ、うん。.....どうしようかな?」

「あ、いや、雪乃さん的にどうなのかなと思って。」

「そうね....泰樹くん、家もここから近いって言ってたよね。この辺まで来るから、どこか駅の近くで待ち合わせでいい?」

「うん。じゃ、いつがいいか決まったら教えて。」

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