*9月26日* ―それでも君が好き―

*4月16日* 覚えた名前





入学式から1週間経ち迎えた月曜日。


今日は剛と一緒に登校した。


「じゃあ また後でね。」


教室の前でわかれて中に入ると まだ入学したばっかりなのに たくさんの人から冷やかされる。


「朝からラブラブだなー。」

誰だあんたはっ。


「高木ってなかなかやるよな。」

あんたと話したことないけど。


入学式に人目もはばからずに抱きついたから すでに学年ではかなり有名なカップルとなってしまった。


席について毎日もらす言葉。


「あぁ―…私ってば迂闊だった。」


その言葉に寄ってくる 新しい友達が2人。


「またそれ?」


「なっちゃーん…。」


秋本 夏架(あきもと なつか)。


「秋なのか夏なのかはっきりしろよ。」って 私が彼女に突っ込んだのがきっかけで仲良くなった。


「私なら気にしないけどなー。」


「砂依は大人だもんっ。」


加野 砂依(かの さえ)。


夏架と仲が良かったから必然的に仲良くなった。


「んま 気にせずいこうよ。 そのうち何も言われなくなるってば。」


「公認カップルって 剛くん狙う子減るからいいじゃん。 ポジティブだよポジティブ!!」


夏架と砂依は 潤とクラスが離れてできた私の不安をキレイに拭ってくれた。


この2人といれば きっと大丈夫。




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