君と本気のラブゲーム

「なにその薄情…」


「だって、毎晩女の子自分の部屋に連れ込むような男だよ?変態に決まってるじゃん。アヤだって見たんでしょ?」



嘉乃は、タン、と椅子に乗って、残りの暗幕を取り外しにかかる。


嘉乃の冷めた反応に、私もなんだか怒りのボルテージがしゅるしゅると下がっていった。


机に寄り掛かりつつ、取り外された暗幕をたたむ。



「見たけど…。ただの女好きかと」


「いやいや。あれは変態ですよ。好きになったら束縛とか凄そう。…うわぁ、考えただけで怖いわ。アヤ、頑張ってね」


「他人事だねー」


「そんなことないよ!私、お化けやりながらミッション考えてたの」



はいっ、と取った暗幕を手渡してくる。


ミッション?


でもなんか、あの変態相手だと何してもあの変態っぷりでかわされちゃうような。


「……一応聞いとくけど、何?」


「来週、キョウと遊園地行ってきて!」


「……遊園地?」


私は思わず首を傾げた。

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