君と本気のラブゲーム
────そのとき。
背後でギィッという鈍い音がした。
振り返ると、若い男女。
「あ…っ!ごめんなさい!」
密着した私たちを見て、女の人が慌ててそう言い、屋上から出て行こうとする。
「ちょっ!いや、あの!大丈夫ですよ!もしかして、ゲームの参加者さんですか?」
私が慌ててそう声を掛ける。
さすがに、京佑くんも身体を離してくれた。
「そちらも?」
「はい!」
首を傾げて訊いてきた女の人に、手首のブレスレットを見せる。