君と本気のラブゲーム


「えっ!!」


嘉乃は、自分の思考にあまりに驚いて、思わずそう声が出ていた。



「なんだ?」



諒太郎が、首を傾げる。



「はっ!ご、ごめんなさい、なんでもないですっ!!」



ちょっ…!


ドキドキって、何!?


え?



私、ドキドキ、してたの!?




「本当か?…顔が赤くなっているが」


「えっ」



諒太郎にそう言われて、嘉乃は反射的に、掴まれていない方の手で、自分の頬に触れていた。



……たしかに、熱い。



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