君と本気のラブゲーム



「えええっ!?告ったぁ!?」



昼休み。


私と嘉乃、どちらかがが叫んでも、もう日常茶飯事みたいに思われているのか、クラスの皆は私たちに視線を向けることすらしなくなった。


……それはそれで寂しい。




最近ではもうすっかり季節も秋めいてきて肌寒く、中庭に出てお昼を食べることもなくなっていた。




「うん、告った」



私の絶叫にもあっさり頷いた嘉乃に、私は思わず尊敬のまなざしを向ける。




うん。


もう、驚きとか通り越して、尊敬するわ。



だって、気付いてすぐ言うとか…。



私にはできない。


ていうか、できなかった。




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