君と本気のラブゲーム

「そうだっけ?」


机の上に乗っていたケータイと財布をジーンズのポケットに入れながら、京佑くんはそう返した。


そうだっけ、って…。



「そうだよ!!」


「別にいいでしょ。ほら早く行くよ」



ドアの方へ歩く京佑くんは、すれ違いざま私の手を掴んできた。


私はそのまま引っ張られるようにして歩き出す。



「ちょ、別に送らなくていいよ!ひとりで帰れるから!!」


「ひとりで帰れることくらい知ってるけど、別に送ったっていいでしょ?」


「なんで…っ」


「なんで?…うーん、なんでだろうね」



なんだそれは!


返事になってないよ!!


< 312 / 542 >

この作品をシェア

pagetop