君と本気のラブゲーム
「綺深、ここで降りるんじゃないの?」
「……へっ!?」
京佑くんの声でハッと我に返ると、降りる駅につくところだった。
「あ、うん、そう!」
「ぼーっとしすぎ。大丈夫?」
え…。
心配されてる…。
「だ、大丈夫…」
「ならいいけど」
人酔いとか、心配してくれたのかな?
なんでもいいけど、ちょっと嬉しい。
……ねぇ、やっぱりいつもより優しいと思うのは、私の自惚れ?
電車を降りると、スーッと冷たい風が心地良く感じた。
改札を抜け駅を出ると、私の家はすぐそこだ。
「あれ、綺深の高校?ホントに近いね」
「でしょ?歩いて5分」
職員室の明かりだけが煌々と輝いていた学校の、本当に目と鼻の先。
家の前まで来て、私は立ち止まった。