君と本気のラブゲーム
「……」
私は、思わず大きくため息を吐いた。
嘉乃と一緒で、弟の方も諦めは悪いみたいだ。
もうなんだか面倒くさくなってきた。
ここはいったんゲームに乗って、私とのゲームに飽きるのを待とう。
こいつの言うとおり、このゲームに乗らなくったって、嘉乃とのゲームに卒業まで、という期限がある限りそれまでこいつとは顔を合わせなきゃならないんだし。
しかも、こっちの考えはばれてるんだし。
よし、仕方ないけどそうしよう。
「……分かった、ゲーム、やらせていただきます」
ああ、神様。
どうしてこんなことに。
こうして私は、どうしてか。
嘉乃と京佑くん、ふたりと同時進行で恋愛ゲームをすることになってしまったのだった。