君と本気のラブゲーム


結婚より、幸せな、恋人。


その言葉が、まっすぐ胸に響いた。



「今ならまだ間に合うよ。アヤ、キョウに気持ち、伝えて」



テーブルの上で、嘉乃はきゅっと私の手を握った。


その温かさに、また、視線が滲む。



「……でも、今更じゃ、ないかな…?」



告白、断っといて。


2か月近くも、中途半端な関係で苦しめて。


もう、京佑くんの中では、終わった恋じゃない……?



「……キョウはそんなに器用じゃないよ。それに、きっとアヤが思ってるよりず
っと、一途だよ」



「でも」




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