君と本気のラブゲーム
「アヤ、ごめんね。私、安易に結婚なんて言って。変えるから。アヤがそんなに苦しむくらいなら、いくらでも条件なんて変える」
嘉乃の優しさに、胸が詰まった。
「……アヤ、卒業までにキョウのこと好きになったら、キョウの恋人になって…?」
「……嘉乃も、諒兄の恋人になってね」
言うと、嘉乃は、ふふっと笑った。
「うん。もちろん。……私、幸せだよ」
「……うん」
今まで、京佑くんに頑張ってもらった。
きっとたくさん、無理させた。
傷付けた。
もし、もう今更だって断られたら。
今度は、私が頑張ろう。
好きになってもらえるように。
どんなに傷付いても、絶対、諦めたりなんかしない。
京佑くんからもらったたくさんの幸せを、私も返したい。
これからも京佑くんの隣にいたいから。