君と本気のラブゲーム
本当は、いつもみたいにどこかの駅で待ち合わせる予定だった。
でも、今日は全部、私が頑張る日にしたくて。
来てもらうんじゃなくて、自分から、京佑くんのところに行きたくて。
無理言って、待ち合わせ場所はここにしてもらったんだ。
「京佑くん」
駆け寄りながら声を名前を呼ぶと、京佑くんの視線が私を捉えた。
……それだけで、なんだかもう、心臓がぎゅっ、てなる。
「綺深。報酬、決」
『決めた?』おそらくそう続くはずだったであろう言葉。
だけど、それを聞き終える前に、私は駆け寄った勢いそのままに、京佑くんに抱きついた。
「……綺深?」
戸惑ったような声が聞こえる。
だけど私のことをひきはがすような様子はなくて、ちょっとだけ安心。
それでも緊張から、駆け足で鼓動が跳ねる。
「報酬、決めたよ」