君と本気のラブゲーム


それで、そんなだらしない女関係をやめるタイミングもなくずるずると引きずっていた。



だけど、どんなに綺麗な女に「好き」と囁かれても。


どんなにいい女を抱いても。



……心は冷えていくだけだった。




今までの女はきっと男をブランド物か何かとしかみていなかったんだろう。


中身のない会話に、反吐が出そうだった。


だから、無駄なことなんて喋らなくてもいいように。


ただ、お互いに身体だけの関係だと始めから割り切って。




……って、俺本当に最低だったよね……。



シャワーを浴び、わしわしとバスタオルで身体と髪を拭きつつ脱衣所に出る。





……だから。


だから、驚いた。



今まで、誰にも気づかれなかったのに。


綺深に、会ってそう経っていない綺深に、自分を作っていることを指摘されたときは。



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