君と本気のラブゲーム
……ちょっと、言いすぎたかな…。
ガタン、ガタンと電車に揺られながら、私は今更不安になった。
怒ったような、険しい顔。
…だけど、泣きそうな顔。
最後に彼の顔を見たとき、そう思った。
唇をかみしめて。
目を伏せて。
「……」
いやいやいやいやっ!
私は、ぶんぶんと首を振った。
私は間違ってない!
……はず。
……でも。
私だって、あんな偉そうなこと言えないよね…。
今日のデート、京佑くんに任せていただけだ。
それで、ただ、文句言っただけ。
「……」
私は、ポールにつかまりながら盛大にため息を吐いた。
だめだ。
やっぱりどう考えても言いすぎた。
いや、内容は仕方ないとしても、もっと他に言い方があったはずなのに。