意地悪なご主人様【おまけ完】
それに飛びついたのは夏樹。

「どうしたんですか、この料理?!

もしかして宗次さんの手作り?」

・・・

頷いたオレを見て、

夏樹はキラキラと

目を輝かせた。

・・・

この顔が見たかったんだよ。

オレもご満悦な顔をした。

・・・が。

「どういう風の吹き回しだ?

明日は槍が降るな」

・・・

そう言ったのはもちろん巧。

・・・

素直に喜べっての!

しかも槍ってなんだ?!

失礼極まりない!!

・・・

「巧!宗次さん、仕事が忙しいのに、

わざわざ料理を作ってくれたんですよ?!

なんて言い方するんですか!」

流石は夏樹。

・・・

人の好意を無駄にしない。
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