いつか必ず…
「私、体が弱くて…小学校、中学校とイジメられてきたの。
だからずっと人を信じるのが怖かった。…冬也くんと同じ。私も偏見を持たれるのがイヤだったの…」
人を信じなかった私が、少しでも変わり始めたのは、冬也くんや陽くん、那月。
…そして先生のお陰なのかも知れない。
「私、“ヤンキー”って言葉を聞くと昔を思い出して…」
「…川内!!」
怖いのって言う言葉は冬也くんの言葉に遮られた。
「…ごめん、川内。
ごめん…辛かったよな…」
…本当に、過去のことを思い出すと、震えと涙が止まらなくなる。
「…辛かったよ。」
私は掠れた声でそう呟いた。
…これが私の本音だった。