いつか必ず…


「おいっ!!
てめぇに言われたくねぇよ。
中学の時全く勉強しなかった奴によっ!!」


あわわわっ
陽くんの素が……


「陽!!
怒っても何も変わんないでしょ!!
あんたは赤点取らないことを気をつけるしかないの!!」


私がオドオドしていると那月が2人を止めに入った。


「那月………ごめん。」


すご。
あんなに怒ってた陽くんを一気に大人しくさせたよ、那月。


「わかればいいのよ。」



「……って、それは那月も一緒だろ!!
赤点取るなよっ!?」


「うっさいわねー!
あんたよりは確実に頭いいわよ!」


「どこがだよ!」



…今度は那月と陽くんが喧嘩になっちゃったよ…


「川内。」


「冬也くん…どうしよう、止めなきゃ!」


「いいんだよ、あのままで。
2人とも仲いいんだから。」


喧嘩するほど仲がいいってことかな?
あれ以上エスカレートしないといいけど…


「俺ら2人だけでも勉強してようぜ。」


「え、あぁ。うん。」


私たちは朝の少しの時間を勉強することになった──





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