いじめを越えて
明日へ

空っぽのこころ



新学期なんとか学校に行った

クラスは和くんのことで持ちきりだった

「車に引かれそうになった飼い猫を助けたんだって」

「残念だったよな」

もう聞きたくないよ…

耳を覆う

「おはよ」

香織だ

香織のこと、中学のときの香織のことが頭にフラッシュバックする

もう、頭がグチャグチャになりそうだ

「ごめん、気分悪いから保健室行ってくる」

多分、香織は一生懸命励ましてくれてたんだと思う

けど、今はもう、一人になりたくて
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