溺愛兄に囲まれて。



「優那へのケーキとプレゼントを取りに行く」、と那月は優那をあずけて車へ乗り込んだ。


そして、帰ってくることはなかった。


―相手の居眠り運転だったらしい。


そして優那には、もう家族がいなかった。


那月の両親は随分と前に亡くなっていたし、優輝さんは夢を叶えるために海外に旅立っていた。


―私は決めた。


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