溺愛兄に囲まれて。



話を終え、さあ帰ろうというとき。


「…優那をよろしくお願いします」


お父さんがお母さんに頭を下げた。


「…もうとっくにお願いされてるわ」


お母さんはクスッと笑いながら言った。


「…そうですね」


お父さんも、私も、瞬も笑った―


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