溺愛兄に囲まれて。



「…へ…?」


「瞬のところに行きたいんだろ?…せっかくのクリスマスなんだから」


―お父さん。


私は涙を拭いて立ち上がった。


「―行ってくる!」


もうお父さんは、なんでもお見通しだね。



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