純潔ハニーと狼ダーリン
私の頬を叩こうと思っていた手は神埼くんに止められていて、
5人組の表情は相当焦っている様子だった。
「だ、だ、だって...」
「あ?何だよ、まだ言い訳すんのかよ」
さっきよりも低い声でそう言った神埼くんの声に5人組はビクッと肩を震わせた。
「お前ら今度雫にこんなことしたらただじゃおかねーからな」
「い、行こっ...!」
神埼くんが手を離すと、5人組は逃げるかのように去って行った。