モノクロ
愛してくれる両親に精一杯笑い掛け、バスでの時間を楽しんでいた。


バスが山道の途中でカーブに差し掛かった。
ゆらりゆらりと体を揺らし、私は笑っていた。
二人も笑っていた。


瞬間、激しく揺れる車体。

「!?」

私は何が何なのか分からず無我夢中で2人にしがみついた。二人の手のひらが私を抱き締めた。


数秒後バスの中は一転した。
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