モノクロ
照明が付いてたはずの天井はいつの間にか床になり、
座っていた筈の椅子は私の頭上にあった。

体が浮いた。
もがいてももがいても足は付かなかった。
目の前に迫る緑の椅子。スローモーションのようだった。


怖くて目を瞑るとふわりと柔らかい感触。
おそるおそる目を開けると世界一杯に紫が広がっていた。
すぐにお父さんだと分かり、お父さんの背中に手を回した。
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