素直に・・・
家から飛び出し、エレベーターに乗った。

早く、早く・・・

今言わないと後悔する
そう思ったら、行動に移していた。


エレベーターから降りると
太田さんの部屋を探した。

ここじゃない、ここでもない・・・
表札を見ながら、歩いていく。


あった・・・

そこには 《 太 田 》と書かれていた。


チャイムを押すとすぐに太田さんが出てきた。
モニターで私の顔を見たからだろう。


『どうしたの??』

驚いた顔で私を見ている。

『私、どうしても言いたくて・・・
 あの、あの・・・』

『ここじゃ何だから、中に入って。』












 


< 26 / 41 >

この作品をシェア

pagetop