恋に恋して恋をする。
お、起きてますやん!?


ヤバい、どうしよどうしよ…


「お、おはよ…」


いや、あいさつしてどうすんのよ!


奏くん(らしき人)はむくりと起き上がって、学ランの胸ポケットから黒渕メガネを取り出して掛けた。


あ、やっぱ奏くんなんだ。


なんて納得してる場合じゃない!


えっと、何か言わなきゃ…


「小島さん?」


まごまごしてるうちに奏くんから話しかけてくれた。


名前、知ってくれてたんだ…


「あ、あの、先生いないけど、職員室かな?」


「あー、そうじゃない?会議あるとか言ってた」


「そっか…。
あ、てか、起こしちやってごめん!」


「いーよいーよ。俺サボりだから」


奏くんは、ははっとイタズラっぽく笑った。



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