君と私。
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ある放課後。
加奈子は私の元へやってきた。
「あのね、葵、なんかあっき弟が熱だしてみたいで、今から私帰るんだけど、今日正也とデートの約束してたの。だけど今からすぐ帰るから、葵から正也に言っといてくれない?お願いね?じゃっ!」
いきなり話はじめて、いきなりモーダッシュで走り去った加奈子。
って、なんで私が木下くんに伝えなきゃいけないのよ?!
加奈子は母子家庭で、お母様は出張が多いお仕事をされている方。だから、家の事や、小学6年生の弟の洋人(ひろと)くんの面倒も加奈子がみている。
ってだからって私遣わなくていいじゃんか…
まぁ、ヒマだしいいか…