涙ペットボトル
ふぅーんと言ってかのんちゃんは、
自分の席にもどった。
あたしと優太くんの間に沈黙が走る。
やっぱり
…………怒ってるよね?
─────────。
キーンコーンカーンコーン─………♪
「……は?奏太さんにキスされた?」
「─…………うん」
お昼休み。
かのんちゃんは、びっくりして
目を見開いた。
「へぇ。それで優太くんと会って
何にも言わなかったから、気まずいんだ」
「う゛……そうだね」
「まぁ、そりゃあ怒るよね。
優太くん、めっちゃ気にしてるよね!」
あははっと笑うかのんちゃん。
笑い事ではないんですよ(泣)(泣)