涙ペットボトル





「あかりっ!ここは空気よめっ!」



「え?!」



「あかりちゃん、優太はぜっったい

あかりちゃんと2人で聖なる夜に過ごしたかったんだよっ!」




「えっ!そうなのっ?!」


あたしたちは、ひそひそと内緒話
をする。


優太くんは、ずっとしゃがんでショボーンとしている。


今にでも頭からうさぎの耳が生えて

たれてきそうだ。



「だから、あかり今のは、撤回!

ほら、『2人で過ごそ♡』なんて
いったら丸く収まるからっ!」



「無理無理無理っ!」



無理だよっ!


恥ずかしいよっ!




「はぁ、じゃあさ、こうしよ。

昼は、みんなで遊ぼ。

んで聖なる夜は、2人で過ごそ」



「それ!それいいなっ!」


きらきらしながら優太くんが起き上がってきた。


「でしょ?あかりもそれでいいでしょ?

ヒロくんも」


「うんっ!」

「おうっ!」




やったぁぁ!!




< 238 / 300 >

この作品をシェア

pagetop